山崎 博 Hiroshi Yamazaki/Japan

(1946〜2017)

 山崎博は海外からアーチストとして高い評価を得ている写真家で、日本国内でも当然その仕事はとても高く評価されている。1946年9月21日に長野県に生まれた山崎博は1968年に日本大学芸術学部を中退し、翌年から写真家として活動を始める。当初は主に舞台写真や現代美術の撮影を手がけていたが後にコンセプチュアルな写真作品を制作するようになった。1983年に長時間露光で太陽を撮影した「海と太陽」の写真で「第33回日本写真協会新人賞」を受賞し、同年、山崎博写真集「HELIOGRAPHY」(青弓社)が出版される。続いて1989年には写真集「水平線採集」(六耀社)が出版される。2001年のニコンサロンでの個展「櫻花図」で「第26回伊奈信男賞」を受賞する。

 山崎博は教育者でもあり、1993年に東北芸術工科大学情報デザイン学科の教授に就任した後、2005年、武蔵野美術大学映像学科の教授に就任。又、TPOフォトスクールの講師も務めた。
 2017年東京都写真美術館にて総合開館20周年記念「山崎博 計画と偶然」展が開催され、同展カタログ「山崎博 計画と偶然」が武蔵野美術大学出版局より発行される。
 2017年6月5日、癌のために死去。
 左上・山崎博写真展「水平線採集3」(1994年・コンタックスサロン銀座)の案内状より 右上・山崎博写真展「櫻」(1995年・銀座・吉井ギャラリーウエスト)の案内状より 下・山崎博写真展「櫻花図」(2001年・銀座・ニコンサロン)の案内状より