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照井康文

世界の写真家達
Wynn Bullock (1902〜1975)
ウィン・バロック
 ウィン・バロックは1902年4月18日イリノイ州シカゴ生まれで幼少期をカリフォルニアで暮らす。彼はアメリカ西海岸の写真家として有名である他、ヌード写真が有名。バロックは1920年代にはプロのテノール歌手として舞台に立っていた。1928年にはパリへ渡りフランス国内のコンサートで称賛を浴びていた一方、フランス印象派の絵画やモホリ・ナギーマン・レイなどの作品に触れ芸術的影響を受ける。バロックはミラノやベルリンを旅してアメリカに1930年帰国し写真を撮り始め、1938年ロサンゼルスのアートセンタースクールで写真の基礎を学ぶ。スクールを卒業後バロックは1941年から商業写真家として生計をたて、1943年Santa Maria(現在のカリフォルニア州サンタマリア)にArrow Photo(アローフォト)を設立、経営し1952年にHank Datterに売却する(現在のプロラボArrow Camera)。
 1948年バロックはエドワード・ウェストンと出会い生涯交友を持つこととなる。ウェストンから影響を受けたバロックは8×10inのカメラでストレートな写真を撮影するようになる。1955年エドワード・スタイケンの企画によるニューヨーク近代美術館での写真展「The Family of Man」ではバロックの写真作品「Child in Forest(森の中の子供)」が1枚目を飾ることとなる。現在バロックの作品は90を超える博物館や美術館などで所蔵されている。バロックは1975年11月16日に死去。

  


 左上・「Photogram」1969 右上・「Sunken Wreck」1968 下・「Rattlesnake in Tin Can」1972
※写真は3点とも「Photography:A Way of Life」
A Morgan & Morgan Monograph より